睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病

その他の関連疾患

【図】様々な疾患

 様々な疾患との関連が報告されています。
 甲状腺機能低下症、末端肥大症、逆流性食道炎、肝機能障害、高尿酸血症やパーキンソン病などがあります。逆に睡眠時無呼吸症候群の診断が、上記疾患発見の手がかりとなることも多々経験します。
 たとえば、逆流性食道炎(胃食道逆流症)では、F-scaleという問診表がありますが、点数が高いほど睡眠時無呼吸症候群の合併率が高いとの報告もあります。
 また、睡眠時無呼吸症候群の方に適切な治療を施すと、肝機能異常が正常化するのを多く経験します。すなわち、アルコール摂取の決して多くない人の肝機能障害は、睡眠時無呼吸症候群の存在を考えなくてはいけないわけです。
 睡眠時無呼吸症候群は、他にもまだまだ関連する疾患があることが予想されますが、これから明らかにされていくことも多いと考えられます。